丁度1年が経っただろうか。歳をとる毎に月日が経つのを早く感じられ、 つい最近観に行った様に思えるがどうやらそれは全くの気のせいらしい。 公開日は2008年10月4日。鑑賞日はその月の25日。1年6日前だ。 正式タイトル「劇場版仮面ライダー電王さらば電王ファイナルカウントダウン」。 同時上映は短編の「イマジンあにめモモタロスよ永遠に−イマジン終着駅−」だ。 観に行った劇場は『なんばパークスシネマ』。最近は殆どここで観てる気がする。 公開から4週目に突入してたので、ほぼ貸し切り状態で観れると思っていた。 ところがどっこい、お客さんが半分近く入っていたのには驚いた。 まあ土曜日のお昼って事もあるだろうが、電王人気の凄さを改めて感じた次第。 でも小さいお子様が想像以上に少なかったのが、ちょっと寂しかった。 あまりうるさいのもなんだけど、ライダーの活躍に喜ぶ子供達の姿をみるのも、 劇場に足を運んで仮面ライダー映画を観る楽しみの一つだと自分は思っている。 やっぱりスーパー戦隊シリーズとのセット上映と違って、若干客層が違うみたい。 もうひとつ言えば一般的な仮面ライダーファンともちょっと層が違う様に思える。 仮面ライダーでは異例の、放送終了後の映画2作公開。通算3作目この劇場版は、 当時放送中の仮面ライダーキバとの共演でなく戦隊とセットでもなく正に電王オンリー。 冒頭は幽霊列車が夜の街を走るという、小々ホラーチックな感じで始まった。 仮面ライダー THE NEXT程ではないが、つかみは恐怖感溢れるシーンから。 しかしタイトルバックのあとは、もういつもの電王の世界でギャグ満載だった。 シークやデネブも交えて、みんなでわいわいする場面は本当に楽しい。 敵の死郎に関しては、内容はどうあれきちんと背景が描かれてたのが良かったと思う。 その点『俺、誕生!』の牙王や『クライマックス刑事』のネガタロスは薄かったかも。 個人的に『クライマックス刑事』より満足。あのお祭り的な楽しさも嫌いでは無いけど…。 『俺、誕生!』とは同等、もしくはややこっちが上といったところかな。 仮面ライダーではなくモモタロス達イマジン姿の戦闘は見応え十分で素晴らしかった。 映画村のセット…もとい江戸の民家を壊しまくっての派手な戦闘は爽快だった。 7人ライダー集合での戦闘シーンも迫力満点でかっこよかった。 戦闘中にこっそりとでた台詞「退治てくれよう、モモタロス!」に笑った。 過去のお姉ちゃんのそっくりさん。単なる飾りでない最後の仕掛けが見事だった。 じいちゃん姿の良太郎に挨拶する幸太郎や、素ぶりしてる幸太郎に語るモモも感動的。 いちよこの映画の主人公は、テレビ版主人公野上良太郎の孫である野上幸太郎だ。 だけど結局はモモと良太郎の絆が一番の見せ場で、電王の最大の魅力なんだと思う。 予告で頻繁に流れたモモが切られる映像。その直後に最大の燃える場面の御登場だ。 まああの予告映像を観て、ひょっとしてモモ死んじゃうのかなとまでは思わなかったが、 その後どうなるか期待してた。あの腕を掴む場面は最高だった。期待を裏切らなかった。 やはりモモタロスが憑依した良太郎はかっこいい。電王の原点ではなかろうか。 さて、この映画を劇場で観終わったあとは「これで最後か寂しいな」と思っていた。 だけど同時に『さらば電王』のあとに『新たなる旅立ち』とか『電王よ永遠に』とか、 お客さん呼べるのをいいことにまたしても続編を作るのではないかとゆう予感もあった。 案の定『超・電王』というシリーズが今年5月に仮面ライダーディケイドとセットで公開。 しかもそれはシリーズ第1作であって、まだまだ続くというから恐れ入った。 どうやら石ノ森プロ&東映は、俺を年に何度も映画館に行かせようとしているみたいだ。 わかっちゃいるが仮面ライダーの映画だけは我慢出来ず観に行ってしまう。思うつぼだ。 電王&ディケイドの感想は、かなり先になると思うけどまた後日改めて。 とりあえずまとめにはいるが、このさらば電王は本当に感動するいい映画だったと思う。 それだけにこれでいさぎよく終わらせてほしかったなとも思う訳で、心境はかなり複雑。 ぶっちゃけると『超・電王』も楽しかったから余計にその心境が複雑になってしまった。 なんやかんやいっても好きなんだな自分は。とことん最後までつきあってやるさ。 (2009/10/31) |
File.36 劇場版 さらば電王ファイナルカウントダウンの感想
★仮面ライダートーク一覧
★仮面ライダーTOPに戻る
◆HOMEに戻る