File.23 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVEの感想

何回も観れる映画館が好き♪ 鑑賞への意気込み
正直、去年と一昨年に比べて、今年の映画への期待度は、それはもう半端じゃ無かった。
過去の平成ライダー劇場版で一番好きだった、555のパラロスを超えるかも知れない…。
そう思わせる程に、今年のカブトのテレビシリーズは気に入っているのだ。
テレビシリーズ自体は、まだ完結していないが、既に555より面白いと感じている。
本来なら、公開初日の8月5日に、すっ飛んで観に行きたかったのだけど、
スケジュールの都合で観たのは遅れに遅れて15日。その10日間の長かったこと。
入替え無しの劇場で3回も観た。5時間居座った。流石に疲れて4回は無理だった。

休憩時間に煙草を一服♪ 唯一の不満点
以下、ネタバレ含みながら感想をつらつらと。あえて不満点を挙げるなら、尺の短さ。
加賀美とひよりの恋愛話は、中だるみになりかねないので、あの唐突さでもいいと思う。
でも『海が消えた』とか『ワームが氾濫した』は、冒頭のナレ映像だけが大袈裟で、
以降、生活になんも影響ない世界で物語が展開したのが、ちょっと雑だなと思った。
劇場版555の様な、街の荒廃さを丁寧に描写したり、ネオゼクトの反乱過程や、
サルが暴徒に襲われて、そこに加賀美が駆けつけて退治するなんて場面があれば、
殺伐とした世界観がちゃんと伝わると思う。それには二時間位、必要かもしれない。

2回目の休憩時間にパンフレットを熟読! 加賀美が良かった
深く印象に残ったのは、病院で医者からひよりの病を聞かされて、加賀美が泣くシーンだ。
佐藤祐基の芝居は上手い。笑いながら泣く演技にどうしょうもないやるせなさが表れてた。
それに比べて武蔵はひどく棒読み、役者じゃないので仕方ないとは思うが、酷かった。
でも意外に、変身後は全く気にならなかった。アフレコに関しては、棒読みの方が、
機械的で改造人間ぽいし、妙な冷酷さが表れるのかもしれないと感じた。
逆に普段の演技が上手い役者が変身すると、声に違和感を感じる時もしばしばある。
その点、加賀美は変身前も変身後も素晴らしい。どっちもアツいし本当に上手いなと思う。

公開から10日も経ってたので館内はわりと空いていた☆ 劇場版のキャラクター
前情報を知らず、観るまでは金・銀・銅の3ライダーが、全員敵かと思っていた。
3体並んで歩み寄る図とかを想像していたので、分散してたのにちょっとビックリした。
ヘラクレスは、3体の中で一番シンプルデザインで、普通にカッコいいと思った。
ケタロス大和の人は、富豪刑事でかっこいい運転手役をやってた、虎牙光輝。
気に入ってる役者なので、あまり憎たらしく感じなかった。地獄大使っぽい死に様がマル。
修羅役の森下千里は、龍騎に出た時からファンになった。グラビアアイドルとしてで無く、
上手下手は別として演技している千里が好き。なので修羅としての出演は嬉しかった。

大満足♪ お馴染みのレギュラー
最後の方にしか登場しなかった陸と三島は、TVシリーズ同様に怪しさ満点で楽しかった。
修羅に対し「ネズミが一匹…」「始末します!」の流れが最高に良かった。
ひよりは、TV版と全然違って女の子してた。どっちかと言えばTV版のほうが好みかも。
大介に関しては、ゴンが居ないので薄味。やっぱ大介とゴンはセットだなと改めて感じた。
田所と岬は、劇場版ZECTの制服が似合ってた。(加賀美に矢車はスーツの方がいい)
ハイパーカブトはカッコいいと思う。でも最後は隕石にライダーキックして欲しかった。
天道が先回りして加賀美に「よう、遅かったな」の台詞が、なんだかすごく気に入った。

大好きなライダーと吉川の夢の競演♪ まさかの主題歌
主題歌は大好きな吉川晃司の『ONE WORLD』だ。
今でも聞けばラストシーンの映像が頭に浮かぶ、いい曲だ。
ただ、カラオケで歌っても盛り上がる曲じゃ無いので、
カブトの映像が出るカラオケを切に希望。
吉川晃司に関しての想い入れは、吉川晃司についてに記載。
とにかく昔から大好きで欠かさずCDを買ってる吉川晃司が、
昔から大好きでずっと観てるライダーの主題歌を歌った事に感動。

DVD付き2000円・DVD無し600円・DVD1400円 高価なパンフレット
公開から10日を過ぎてたので売り切れてるかなと心配してたが、
売ってたのでつい購入しちゃったDVD付きパンフは2000円。
失敗。仮面ライダー THE FIRSTの時と同じ過ちを繰り返した。
製作発表の挨拶と、全部じゃ無い歴代ライダー映画の予告だけ。
このDVDが1400円は高い。ノーマル600円の方で充分だった。
まぁこれは35周年記念と言う事で…と無理矢理に己を慰めた。
ケースのザラっとした材質は昔から苦手、手触りが気持ち悪い。

仮面ライダーよ永遠に! 35周年の記念?
今思うと30周年の時、アギトが映画化したのにそんなに30周年記念と騒いで無かった。
宣伝では、35年目の進化と謳ってある。想像を超えた壮大な物語と煽っている。
確かに宇宙が舞台となり、壮大な感じはした。ハイパークロックアップもたいした進化だ。
でもまぁ「仮面ライダー生誕35周年記念」らしさは、まったく無かった。
普通に、大好きな仮面ライダーカブトの『劇場版』だった。なので、普通に面白かった。
最後のベルトを渡すシーンに感動。TV版とは繋がってる様で別世界な感じが良かった。
パラダイスロストに匹敵、平成仮面ライダーの中で1位2位を争う大好きな映画となった。

(2006/08/29)

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