平成仮面ライダー第5弾。 仮面ライダーブレイドが平成17年1月23日に終了した。 全49話、放送後タイムリーにこのHPで感想を書いてきた。 余韻覚めやらぬ今、もう一度まとめとして、 仮面ライダー剣をおおいに語りたくなったのでここに。 正直、前作の仮面ライダー555が、すごく気に入り過ぎていた。 龍騎やアギトのように放送開始時、これはいいのか?と迷う事無く、 すんなり入って、始まりから最後まで面白く楽しめた。 自分の中で、今もなお平成ライダーナンバー1の555の後番組。 当然、555と比較し、物語開始当時は物足りなさを感じた。 だけど結局、最後の頃は「ブレイド面白い」になっていたから、 やっぱり自分は、根っからの仮面ライダー好きなんだろう。 アンデッドをカードに封印するというのは、 仮面ライダー龍騎の召喚獣と契約するやつに少し似ていた。 ライダーシステムを使用しそれを職業にするところは、 仮面ライダーアギトのG3システムにかなり似ていた。 はは〜ん!とうとうネタが尽きて、安直な設定かましたな〜! そう油断して、1クールくらいを甘く見ていたから、 徐々に加速する面白さに打たれ逆にカウンター気味に好きになっていった。 なんといってもカリスの存在が、前半から光った。 アンチヒーローの持つ魅力と、孤独に闘いを続けながらも、 少女とその母に対する人間愛と、主役に対する友情と呼べない情。 それらが葛藤し、その存在を謎にしたまま物語は進んでいった。 ダークである黒を基調に洗練されたデザインも秀逸でかっこよかった。 人間体である始こと森本君の目で語る演技もたいしたもので、 前作の木場ホースオルフェノクからの流れを受け継いだ、 敵とも味方とも断定できない位置のヒーローの活躍。 木場ホースオルフェノク同様、このカリス始がまず気に入った。 中盤では、既に放送開始時から公表しその登場をじらしていた、 第4の戦士レンゲルが、話をいっそう深くしていった。 まだ幼さをのぞかせる少年が、精神的な苦悩を乗り越えて、 仮面ライダーとなっていく成長記的な要素も加わり面白かった。 橘という主人公の先輩で、セカンドポジション格のクールガイが、 人間的に弱い部分を晒して、伊坂や広瀬に利用されるのも面白い。 その人間臭さがにじみ出ていて、これが47話で見事に魅せてくれた。 ライダーギャレンはともかく、この橘朔也は大好きだった。 ヒロインの立場である広瀬栞を、あえて強気に仕立てて、 御供に優しい虎太郎をつけるのはアギトの小沢・尾室コンビを思い出す。 これがなかなかいい味を出していて、緊迫した話に安らぎを施していた。 栞の様な勝気ではっきりものを言うタイプは、はっきり言って好みだ。 そのうえ美形で整った顔に笑顔も可愛くて、言う事無しだ。 そしてこれら脇役に紛れて存在感がずっと乏しかった感じの主役・剣崎。 555でも主役をあえて序盤から前面強調していなかったが、 この仮面ライダーブレイドでは、更にその上をいき、中盤以降も、 乾巧のように感情移入できるエピソードが用意されてなかった気もする。 だけど、それは意図的だったのでは?とも思える程の、この結末。 賛否両論となったけど、下手に主人公に愛を感じなかっただけに、 逆に最後一気に惚れてしまった感じがする。 これが、剣崎素適!な気持ちをずっと持って、最終話を見たなら、 え〜 なんで〜 そんな〜酷い!最低な終わり方! ってなったかも。 最後の砂浜に残った1本のバイクタイヤの跡と爆走音。 それが、彼がいまも何処かで・・・、 といった、視聴者が好きに想像出来る場面で終了したのは渋すぎる。 別設定である劇場版の冒頭部には繋がらない終わりかた。 前作の555が、かなりしっかりした王道を行く終わり方だったから、 今回、こういったはっきりしない終わり方もアリなんだろうと思った。 38話あたりから、しっかり伏線貼ってあったのも心憎い。その時は、 やけにあっさりと解決した(克服できたな)と思っていたがそれも納得。 ラスト3話でまず橘が消え、ラスト2話で睦月が倒れ、 こういった盛り上げ方も嫌いでは無い。で、見事に実は生きていた。 そんなホッとさせる展開もいい感じだった。 とにかく4人共死なずに、みんなとにかく無事で、そして平和に。 これを剣崎が一人で犠牲になったと、悲観的に捉えるよりも、 始が最後に見た彼の笑顔と、始が最後に聞いた彼の台詞を、 素直に受け止めたほうが心が晴れるし、気持ちが良い。 今はもう消されてるが、最終話放送後しばらくの公式ホームページでは、 落ち葉散る路のベンチに陰、そして空には剣崎の笑顔な1枚トップ写真。 いつものライダー達の勇姿では無く、ラストの景観をパワーアップ1枚。 覚めかけていた最終話の余韻を再びこみ上げさせてくれた。 実によく出来たインパクト大な本当に憎いやり方だな〜とおそれいった。 名前を付けて画像を保存しながら、一瞬泣きそうになった自分に驚く。 最後の切り札は自分。 闘わずにして平和を守った、優しい仮面ライダーに拍手。 そして・・・、 仮面ライダー(1号2号)から仮面ライダーストロンガーの時に立てた、 5作品連続4年半といったそれ以降越えられなかった壁を越えて、 5年超過、6年目突入、連続6作品目である仮面ライダー響鬼がスタート。 これについてはまた改めて後日に。 なにはともあれ、これからも続く仮面ライダーワールドに拍手。 (2005/02/07) |
File.14 仮面ライダーブレイド完結に拍手
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