2005年8月9日。真夏の天王山第1ラウンド。 死のロードの真っ只中に、鬼門ナゴヤドームでの試合。 相手は去年のチャンピオン・中日ドラゴンズ。 今季ここまで、6勝6敗の対で迎えた13回戦。 悪夢は、多くの虎ファンを意気消沈とさせた。 五回表まで7対1と6点をリードしながらも、 先発投手の乱調ピッチで、まさかの大逆転負けを喫した。 これで中日に0.5ゲーム差に詰め寄られた。 戦犯は4年連続で開幕投手を務めた、エース井川慶。 奇しくも現在10勝でチームでは下柳と並んでトップの成績。 のちの首位攻防の行方(これ書いてる時点でかなり不安)と、 及びそれまでの結果は、かずとらにっきにて。 井川慶。1979年7月13日生まれ。 茨城県東茨城郡出身、186cm96kg、左投左打。 水戸商から、1997年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。 イガーと言う通称は、タイガースの中心。よくできた通称だ。 00年までの育成期間を経て、01年に規定投球回に到達。 9勝13敗と、二桁勝利に届かなかったものの防御率2.67。 02年には、14勝9敗と勝ち越した好成績の他にも、 開幕の巨人戦で完投勝利し、開幕戦の連敗を11で止めた。 03年は、12連勝を含む20勝を挙げチームの優勝に貢献し、 最多勝・最優秀防御率のタイトルを獲得し、MVPに輝いた。 昨年は14勝と成績は落ちたが、奪三振は自己最多の224。 中日の優勝が決まってから広島戦でノーヒットノーランも達成。 そのオフにポスティングシステムによるメジャー移籍を訴えた。 しかし球団が認めず、05年1月に残留が決定して現在に至る。 今季は本来のエースの投球をしてないのに勝ち星を挙げている。 4月28日の同じく中日戦でも8対1でリードしながら、 七回に突如崩れ、3点差まで迫られ降板し、その後逆転された。 一時期は2軍に落ちて調整を余儀なくされた崖っぷちのエース。 それでもよっぽどの事が無い限り去年程度の成績は残すだろう。 勝ち星だけ見てれば、阪神ではエースに違いない所が哀しい。 極論を言えば、 井川を越える先発投手が出てこない限り、井川はエースだ。 例えるのもアレだが、 パソコンが動かなくなったら、修理して動くようにして貰うか、 それとも新しいパソコンを買わない限り、ネットは出来ない。 岡田監督は前者を選んで、勝負を落とした。 結果論だけで捉えれば、責められても叩かれても仕方ない事。 だけど決して岡田が交代させなかった事だけが悪い訳では無い。 打たれたのはエースの井川なんだから、井川が不甲斐ないのだ。 ましては、髪の毛の長さなんて勝敗の結果には毛頭関係ない。 髪が短くて勝てるなら、みんな坊主で投げりゃ優勝だ。 巨人ファンが減り、巨人戦の視聴率が低迷しているのは、 勝って当たり前と信じてやまない巨人ファンが離れている為。 井川はエースなんやから、勝って当たり前やん! …なんて堅く信じていたりすると、岡田の様に裏切られる。 井川はエースだけど、負けるんだ! たとえ6点をひっくり返されたり、この後2位に転落したり、 もしくは、阪神がまた優勝を逃したり(いやな例えだ)、 そうなって、巨人ファンみたくチーム愛を簡単に捨てる様な、 そんな薄っぺらいファンにはなりたくないものだ。 エースが投げても、負ける時は負けるのだ。だけど、 井川より勝ち星を挙げてる投手がいない以上、井川はエース。 優勝する時はするし、6位になる時はなるもんだ。 そして優勝できない以上は、岡田は糞監督。 勝ちと負けだけで見れば、単純明快で非情なものだと思う。 それでも暗黒時代よりは、ペナントレースが面白いし、 なによりも阪神タイガースが大好きだ。 頑張れ岡田! 踏ん張れイガー! 闘え猛虎打線! (2005/08/10) |
File.14 それでもエース?
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