File.10 振り返ってばかりはいけないが

9月15日を前に、既に優勝は諦め、
揺れる合併問題に辟易しながらも、
去年の今頃は本当に良かったなぁ〜と懐かしむ。
もうなんだか勝敗表に興味が沸かなくなってきた感がある。

戦力的にはそんなに変わっていないがゆえに、
どうしても岡田監督の采配に非難轟々の今年だった。
だけど自分は、現役時代(勢いのあった80年代)に、
掛布に続いて好きだった岡田をどうしても責めたくない。
確かに投手起用や試合士気と言う面で頼りなさが見える。
でも一昨年と去年の星野が偉大すぎたのであって、
それに比べられてなんだかすごく可哀相だと思う。

今年の敗因は、星野のカリスマ性が掛けた事と、
やはり各チームに研究され尽くした結果だろう。
振り返って見れば痛い予兆も前半に多くあった。

優勝の次の歳にやって来て、図に乗ってる態度の前川が、
オープン戦から、個人的に嫌いでしょうがなかった。
案の定消えてくれたが、伊良部も藪も不調で勝ち星が増え無い。
打線は期待されていたキンケードの誤算と、
打順の不安定に加えて、どう変えても繋がらない打線にあった。
去年は不動のオーダーが全般ほとんど固定で機能していた。

そして巨人には調子良かったが横浜戦で油断した事から、
ずるずる負けを続けてしまいすっかり苦手意識が芽生えた事。
ペナント序盤から全く勝てないチームをこしらえたのは悲劇だ。
そして2大エース井川と福原でしか勝てないがゆえ疲れが溜まり、
後半に2人はバテてしまい、ローテーションも崩れてしまった。

そんな流れではあるが夏までペナントを楽しめたのは良い事。
何度も書いてるけど、オールスター前にどん底に落ち、
2〜3ヶ月しか楽しめない暗黒時代を見てきたので、
それに比べりゃ今年の勝率もまぁまぁなもんだ。
「優勝せんなら試合を見ない!」といった程度の愛では無いのだ。
残り試合もまったりのんびりと勝敗を楽しみたい。

さて心配なのは『優勝→Bクラス』の後退で周りが熱くなりすぎる事。
監督交代とかスタッフ選手入替騒動でごちゃごちゃになって、
86年の二の舞になり、また暗黒時代がやってくるのはご免だ。
ただでさえ球界はもめているのにこのうえ万年最下位に戻ったら、
せっかく、にわかでも阪神ファンが増えたというのに、
興醒めして、ますます世間の野球離れ傾向が進むだろう。
なんとか冷静な対処を望んでやまない。

悔しくも巨人が黄金時代を築いていた時代は野球全盛期で、
ねこもしゃくしもプロ野球の時代であった。
ところが最近は公園で野球どころか、
空き地でキャッチボールする子供を見かけなくなった。
去年は野球人気が復活するかと思われたが、
阪神不調で球界がこのようにもめてる様じゃ・・・残念に思う。

(2004/09/12)

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