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Chapter.13

奈良・大和路探索

まえおき
GW(ゴールデンウイーク)のど真ん中、五月五日の子供の日。
ぽかぽか陽気に誘われて、部屋を飛び出したい衝動に駆られました。
とりあえず、どっかに出かけたくなりました。
いきあたりばったりで、向かった先は、いにしえの都、奈良でした。

近鉄奈良駅
せっかく奈良に来たんやから、大仏でも眺めよう!
そんな気まぐれから、奈良公園を抜け東大寺へ向かいました。
近鉄奈良駅からみて東側、徒歩約15分の距離です。
東大寺は、奈良時代の743年、聖武天皇の発願として創建されました。
木造建造物としては世界一の規模を誇る、世界遺産のひとつです。
座高14.98mの大仏は、何度見ても圧巻で感動させられます。
また、南大門にそびえ立つ2体の金剛力士像も、かっこよかったです。
目の保養を済ませたあと、東大寺の南西にある、興福寺に行きました。
東大寺入場券
興福寺では、五重の塔を眺め、国宝館を見物しました。
710年に創建された天平の文化空間は、歴史の重みを感じました。
京都山科の藤原鎌足私邸に建立された山階寺が前身で、飛鳥時代を経て、
和銅3年の平城遷都に伴い、藤原不比等によって現在の地に移転されました。
境内には、興福寺五重塔、興福寺東金堂、三重塔、興福寺北円堂と、
4つの国宝があり、多くの天平時代の仏教彫刻の名品が保存されています。
近鉄奈良駅から、僅か徒歩5分の距離にある興福寺をあとにして、
東向通りから三条通りに曲がって、JR奈良駅まで散歩しました。
五重の塔
1200頭の鹿が群れ遊ぶ奈良公園は、沢山の観光客で溢れていました。
JR奈良駅に向かう、東向通りから三条通りも、賑やかでした。
さすがはゴールデンウイークといった感じで、露店も盛況でした。
繁華街の人混みとは、また違った賑やかさがありました。
道行く人達が皆のんびりまったりなので、雰囲気が和めました。
JR奈良駅は、2003年まで使われていた旧駅舎が残っており、
その趣は方形屋根に相輪を持つ寺院風の洋風建築で、とても立派でした。
高架化に伴い取り壊される予定でしたが、市民の運動等により保存されたそうです。
JR奈良駅
さて、奈良公園周辺の社寺を巡るといった、
文化財と自然景観を兼ね備えた、人気の大和路定番のコースを離れて、
ガイドブックには載っていない大和路を散策することにしました。
近鉄奈良駅に戻り、鈍行電車に乗って、菖蒲池駅まで行きました。
昔遊びに行った、あやめ池遊園地が一昨年に閉園したのを思い出したからです。
跡地はどんなふうになってるのかと思ったら、柵に囲まれてるだけでした。
噂では学校が移転するらしいのですが、工事は全くされてませんでした。
ガキの頃に遊びに来た時の賑わいとの落差を感じ、郷愁がこみ上げてきました。
あやめ池遊園地跡地
無くなるものもあれば、新たに創られるものもある。
次に思い出したのは、先々月に開通した、けいはんな線の事です。
近畿日本鉄道けいはんな線の終着駅である、学研奈良登美ヶ丘駅が、
北に向かって歩いていけばあると思いついた私は、
地図も持っちゃいないのに、方角だけを頼りに歩く決意を固めました。
20分程歩いて、地名が登美ヶ丘の所に入った時は、もうすぐだと思いましたが、
そこからがかなり遠かったです。登美ヶ丘自体がすごく広いと痛感しました。
そして辿り着いた駅ですが、周辺のなにも無さにカルチャーショックを覚えました。
学研奈良登美ヶ丘駅
ただでさえ、それまでの道でも、多くの住居建物や、通る車は沢山見ても、
道行く人とゆうものを、殆ど見ませんでした。すれ違う人が殆どいませんでした。
祝日の昼下がりだというのに、ものすごく静観とした町並でした。
でも駅周辺はきっと賑やかなんだろうと想像してたのに、見事に静かな風景でした。
駅はさすがに近代的で立派な建物なんですが、周りの静けさに寂しさを感じました。
北西側にはショッピングセンターが出来るみたいで工事が行われてましたが、
南東側は山の急斜面で、迫力ある景観でした。切符を買いエスカレーターを上り、
ホームに立ちましたが、利用客が数人しかおらず、物静かな雰囲気でした。
いざ帰還
これにて大和路散策は終了。そのまま、けいはんな線で生駒まで行き、
近鉄電車の難波行き快速急行に乗り換えて、大阪に帰宅しました。
元々歩くのは大好きです。それにしてもかなりの距離を歩いたと思います。
少し疲れました。でも心地よい疲れでした。気分爽快でした。
いつもの人混みの街を離れて、静かな道をのんびり歩いて癒されました。
東大寺、興福寺、奈良公園、その他諸々の場所で撮った多くの写真は、
アルバムBOXのミニアルバムにあります。
人混みはけして嫌いじゃないし、賑やかな街で暮らすのがあっている自分ですが、
たまに、こんな風に静かな所へ足を運びたくなるのです。またいつかどこかへ…。
(2006/05/31)
かず


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