映画館で観てから、約6ヶ月も経ってしまった。 随分遅いが、劇場版名探偵コナン第12作『戦慄の楽譜』の感想を少々。 もう既にDVDが出てる今頃になって書くのもあれだが、 劇場で味わった感動を部屋で再び観た時の感想とごちゃにしたくない。 やっぱり映画を観た感想は、それとして書き残したいのでとりあえず。 映画館に行ったのは5月17日の土曜日、公開日からゆうに一ヶ月超え。 さすがに土曜日ということもあってか、ガラガラ状態では無かった。 だけど、今までコナンを劇場で観た中で一番お客さんが少なかったかも。 やっぱりこれだけ公開から日にちが経つと、いくら人気のコナン映画も、 席を半数以上埋めるのは無理なのかと思った。(それでも3割弱の入り) 今までコナンを劇場で観た中で一番お客さんが少なかったと書いたが、 それは単に自分が観たのが今までで一番遅かっただけのことで、 興行的には24億と立派な数字。一時期の30億越えは無くなったが、 相変わらずコナンファンの支持は厚く、人気衰えずのようでホッとした。 今作も前作同様に服部平次や怪盗キッドの客寄せキャラの登場は無し。 予告編もクラッシック演奏を強調したどちらかと言えば地味な描写。 10作目の「探偵たちの鎮魂歌」ほど頻繁に宣伝もしてなかったと思う。 それでもこれだけの興行収入があるんだから、大したもんじゃないか。 年数が経つにつれてパワーダウンされちゃ、いちファンとして哀しい。 制作側も苦労してると思うが、より一層頑張ってねと応援したくなる。 さて内容のほうだが、予告編の描写通り高貴な雰囲気は漂うものの、 全体的に地味で、静かな展開で、最後に少しだけスリルを味わえる程度。 お約束の爆破シーンはあったけど、いつぞやの舞台が空中の機内とか、 海や遊園地のような過去複数出た場所でも無く、過去に行く話でも無い。 地味さに関しちゃ、12作中1・2位を争う作品ではないかと思う。 それはそれは前作の『紺碧の棺』が派手にみえてしまう程のゆっくりさ。 でもまあ、ただ派手でスリル満点なだけが劇場版の魅力ではない訳で、 こちとら江戸川コナンと灰原哀がきちんと活躍してくれれば文句はない。 むしろキッドにおいしいトコを持っていかれないだけ嬉しかったりする。 まるでキッドが嫌いみたいだが違うよ。コナンの方が好きって事さ。 テーマが音楽というだけあって、演奏の迫力は素晴らしかったと思う。 荘厳でありなおかつ繊細なソプラノの歌声やパイプオルガンの音は、 家でDVDやテレビ放映を観た時には絶対味わえないだろうと感じた。 映画館で観る劇場版ならでわだなあと、聞き惚れていたのを思い出す。 いつもテレビ放映時に、冒頭のメインテーマを聴いて、 ああ劇場での迫力が無いなあと物足りなさを感じるのが常だし…。 今作の主題歌はZARDの『翼を広げて』。しっとりとしたバラード。 劇場版コナンでは『14番目の標的』『水平線上の陰謀』に続き3曲目。 語弊があるかもしれないが、3作とも劇場版では地味な部類かな。 ZARDの曲はアップテンポの方が好き。『愛は暗闇の中で』は大好き。 個人的ツボは、秋庭玲子のキャラクターかな。性格や言葉使いが好み。 あとは灰原の相棒っぷり。この面子の中じゃコナンの次に頼もしい灰原。 前作では名シーンはあったが、大きな活躍は無かった。 だけど、今作ではバッチリと魅せてくれた。 ずっとテレビ版で出番が少なかったから、よけいに嬉しかった。 残念だったのは、おっちゃんが殆どいいところなし。 劇場版では、どうしても影が薄くなってしまうのかなあ。 まあ普段から、カッコいいシーンは少なくて盛り上げ役なんだけど、 タマに現れるシリアスなおっちゃんが良いのだが、最近ご無沙汰状態だ。 恒例の蘭と新一エピソードは、前作に比べて少々薄味に感じた。 毎年チェックするのだが、終わって歌が始まったら帰る人が、 去年に続いて今年も一人も居なかった! これは喜ばしいことだ。 観にいったのが遅くて客が少なかったにしても、一人も無しは2作のみ。 コナンは歌が終わったあとに必ずオチがある。 探偵たちの鎮魂歌までは、必ず歌の最中に帰る人がいっぱい居たものだ。 それがこの戦慄の楽譜と紺碧の棺ではゼロ。ようやく浸透したのかしら。 そしてお約束の『劇場版名探偵コナン第13弾製作決定』の告知。 なんと驚くことにここで高山みなみではなくジンの声が聞こえたのだ。 遂に来年は劇場版でやっちゃうのかと思うと、本当に楽しみで仕方無い。 そろそろテレビやサンデーで発表される時期だ。わくわくする。 (2008/11/16) |
File.28 戦慄の楽譜の感想
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