File.22 探偵たちの鎮魂歌の感想

前売り券に、特典のクリアファイルとフォトスタンド♪ 「10周年記念作品」と謳われた、名探偵コナン劇場版第10作。
4月15日の公開から1週間後となった、22日の土曜日に、
『探偵たちの鎮魂歌』を、難波の千日前セントラルにて鑑賞してきた。
公開前、梅田の三番街シネマとどっちにしようかと迷ったけど、
三番街のほうは入れ替え制なので、セントラルまで前売り券を買いに行った。
とにかく2回続けて観ようとゆう邪まな企みがあったからだ。
やたら全部指定席とか、完全入れ替え上映が当たり前になった昨今。
自由に出入りできる入れ替え無しの中型劇場は貴重だ。ありがたい存在だ。
昔ながらの映画館万歳! おかげで無事2回観賞!
どんなに抑えて書いても映画の感想は、所詮はネタバレになってしまうけど、
ただ単にストーリーを追う書き方でなくて、思った事とかを中心に…。

映画公開前の告知看板! まず事前に、オールキャストが総出演的な前宣伝だった。
観る前に殆ど情報を仕入れない主義だが黒組織とFBIは出ないと聞いた。
出たらごちゃごちゃな話になるのではと心配していたので朗報だった。
勿論、ジン【じん】やベルモットが出てくる話は大好きだ。
コナンの醍醐味はと聞かれれば、組織との攻防と真っ先に答える位だ。
過去に劇場版に黒組織が出てきたのは、2001年に公開の第5弾のみ。
まあ天国へのカウントダウンの頃は、まだ組織が謎だらけだった時代だ。
最近はTV版で、徐々に組織が明らかになってきた背景があるので、
無意味にジンやウオッカやベルモットが出てきたら、勿体無いしつまらない。
しかしながら、黒組織との攻防は是非また改めて、
スクリーンの迫力でタップリと魅せて欲しいっていう願望は強くある。

映画公開後の告知看板! 「探偵たちよ、安らかに眠れ」 タイトルの『鎮魂歌』はかなり意味不明。
「コナンの正体を知る、巨大な黒い影」 真実はやっぱりひとつだった。
「総合テーマパーク・ミラクルランド」 あのジェットコースター乗ってみたい。
「タイムリミット12時間」 こうゆう展開は大好物。スリル満点だった。
「おっちゃんが目暮警部に悪態ついてメモを渡すシーン」 すごく感動した。
「服部平次」 やはり大好きな平次が出てくると楽しさ倍増♪
「柏原寛司」 『あぶない刑事』も書いてた、アクションものが得意な脚本家。
「山本泰一郎」 銀翼、水平線に続き、これで3作品目となる監督。
「怪盗1412号」 キザだけど、何度もコナンを助けてるめちゃくちゃいいひと。
「ワクドナルド」 『M』が逆さで『W』で、パクパクさん爆発。あじなことやる。
「名演技」 灰原哀、いやさ林原めぐみの上手さにしびれた。

やる気になりゃ5回続けて観れる! 自分的には、服部平次の登場シーンが多かったのがなにより嬉しかった。
本来なら、おっちゃんと行動する筈のコナンだけど、
途中ちょっとしたアクシデントで、おっちゃんと別行動となり、
平次と出会って、そこからほぼ最後の方まで、ずっと一緒状態だった。
さすがに、迷宮の十字路ほどの活躍は無かったものの、
いいコンビぶりは発揮してたし、大阪府警の面々も笑いを誘った。
この大阪府警の大滝・遠山・服部の重鎮登場時の他に笑いを誘ったのは、
灰原哀の医務室での女の子芝居と、佐藤刑事のバックドロップあたりが、
特に印象に残っている。席の左右前後からも笑い声が溢れていた。
そういや園子が、入り口で歩美を人質にとった別犯人を煽るシーンも、
自分的にはあまり面白くなかったけど、劇場全体に笑い声がこだました。


公開1週間後もすげぇ賑わい♪コナン人気恐るべし! そして平次に並ぶ人気キャラ・怪盗キッドの、おいしいシーンもタップリあった。
美術館事件にもしっかり絡んでたし、最後のジェットコースターの場面では、
主役のお株を奪う重要な役を、見事に派手にかっさらっていった。
劇場版のみならず、登場すれば最後に必ずいいトコ持っていく怪盗キッド。
年に2回位しか見れないありがたみも加わり、今回も鮮烈に刷り込まれた。
今回はキッド単独では無く、中森警部に白馬探偵も登場。豪華だった。
と書きながらも、実際は白馬が出てたってのは誤りかもしれない。
どう考えても、あのコナンの一言は、変装だって意味だったので。
最初からだったのか、途中で入れ替わったのかは解らないけど。
それにしても、白馬のサークルでの誘導芝居は見事だった。
それを見て服部平次が「役者やな」と心の中でひやかすトコも面白かった。


パンフレットも10周年! 他に珍しかった登場人物と言えば、妃英理弁護士に横溝重悟警部。
おっちゃんと妃との会話(電話だけ)は、なんかロマンチックなムードだった。
横浜が舞台という事もあり、横溝の弟のほうが登場。なんだか懐かしかった。
白鳥警部も、最近はTV版ですっかりご無沙汰なので、懐かしく感じられた。
そんなキャラ満載の作品だっただけに工藤新一と毛利蘭の展開は省略かな。
過去の劇場版では必須項目だったメルヘンは、今回あえて抑えられた感じ。
最初はずっと声を変えていた謎の依頼者が、途中で素の声になった時、
古谷徹と解って感動した。神谷明と同じく昔から馴染みの声優だからだろう。
廃業ホテルに住み着いていた人物の名前が『かず』だった。なんか複雑。
主題歌は、また最近定着してきた感のあるB’zの「ゆるぎないものひとつ」
「なんとか〜ましょう」のフレーズが、いかにもB’zらしくて、耳に残った。

甲子園に行った時、始球式にコナン君♪ 10周年記念とゆうことで、お祭りムードな今回の劇場版。
パンフレット真ん中の見開きページの、ムービーヒストリー。
映画終了後恒例の第11弾製作決定!前の10作タイトルカウントダウン。
セントラル劇場入り口に飾られてた、過去作の宣伝ポスターの賑やかさ。
よみうりTV以外でも、あちこちで派手に流れた映画のコマーシャル。
果ては阪神甲子園球場でも映画の宣伝がスコアボード横に写されたり。
なんか色んなとこで「10周年」を無理やり感じさせてくれる雰囲気。
(甲子園に登場したコナンの様子は阪神タイガーストークFile.19に記載)
そんな雰囲気とはうらはらに、10周年記念作品は期待以上に面白かった。
変に記念作として、いじりすぎた仕上がりにならにず、普通だったのが嬉しい。
いかにも記念作っぽいものを想像してただけに、これは嬉しい裏切りだった。
そしてまた来年の映画が待ち遠しい日々…。11弾公開まであと11ヶ月!

(2006/05/11)

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