名探偵コナン397話〜410話


第397話 辛く苦く甘い汁
コナンと小五郎は散歩中にもめている男女に遭遇した。
マンションで不振人物を見かけ通報した和菓子屋のおかみさん。
そして、その通報を受けて調査した警官だった。
警官は自殺だと判断。しかしおかみさんは確かに見たと言う。
しかし監察医の調べでは、死亡推定時間が15時間前。
おかみさんが目撃したのは2時間前だった。他に目撃者はいない。
コナンは105号室内にでアルバムに付いた粉を発見し・・・。
コナンズヒント「粉」
たった一人の不審者を見たと言う目撃者の証言。それに対し警官が自殺を断定する根拠が、 死亡推定時間とパソコンに打たれた遺書だけってのがちと強引。被害者の交友関係をろくに調べずに、 現場の状況だけで事件性を全く疑わない警官なんて居ないと思うのだが。そんな展開なので、 いつも通りコナンと小五郎が介入しコナンの得意技「あれれ?」が連発。さすが1話完結の話だ。今回は簡単で単純だなと思っていたら、 目撃者の怪しい行動とか物証とか偽装が浮かび上がった。30分の話にしちゃ、気の利いたちょっとした【ひねり】が入っていた訳だ。 それでも、やっぱり単純で簡単な事件には違いなかった。今更、氷とか携帯電話のマナーモードとかでアリバイ工作…。 しかもタイトルもなんかとってつけたようで…。ま、今回は軽く見流してって事で、来週からの前後編に期待。
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第398話 奇妙な一家の依頼(前編)
家族連れという条件付きで仕事の依頼を受けた小五郎。
その依頼とは無くした携帯電話を探して欲しいというもの。
無くしたのは一昨日。携帯にかけると無言で切れたのだが、
後ろで義父の尺八が聞こえたので家にあるのは間違いないと言う。
小五郎は依頼者の同級生と偽ってコナン・蘭と調査を始めた。
義父・夫・弟を調べてまわるものの怪しい点は見受けられない。
携帯も見つからず途方に暮れていると、依頼者が携帯を見つけた。
引き上げた小五郎達だがその夜、依頼者が遺体で発見された。
コナンズヒント「携帯電話のロック」
いきなりコナンが大ピンチ。蘭がコナンを疑うのは、これで何度目だろう。しかし今回は、かなりやばい事態だ。 なんだか事件なんてどうでもいいと思わせる冒頭。そして終始コナンに、ネチネチと探りを入れる蘭。 ちょっとそこまで蘭をネチっこく描かなくてもと感じた。事件自体も、不倫相手からのメールがバレないようにと捜査を依頼した人妻が発端。 なんかリアルでドロドロとした内容。「子供の番組なのに」依頼人が数時間後に被害者になるといった展開はいい。 そして過去の未解決事件が絡むのも好きな展開だ。容疑者のアリバイ崩し。蘭の疑惑の行く末と共に来週が楽しみ。  今回から、エンディングが三枝夕夏INdbの、ジューンブライド〜あなたしか見えない〜に変更になった。 背景は、綺麗な風景をバックに、チビ新一とチビ蘭コンビ。絵が違いすぎてビックリしたが、新鮮でいい感じ。 ちょこっと平次と和葉(こっちもチビ)が通り過ぎた。最近出てないので、平次ファンへのささやかなサービスなんだろう多分。 それがすごく嬉しかった。曲はタイトル通りのスローバラード。で、どことなく小松未歩調を思い出させる懐かしい匂いがした。 声質とかは全然違うけど、曲調や詩の雰囲気や出だしからサビへの流れと終わり方とか。なんとなくだが。ってことで自分的には○だ。
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第399話 奇妙な一家の依頼(後編)
容疑者は被害者の身内の3人に絞られた。
3人は直接見られた訳では無いがアリバイが。
それを立証するお手伝い達から12年前の事件を聞き、
3人ともに被害者を恨む動機があることが判明した。
被害者が失くしていた携帯電話の反応に対して、
携帯電話を隠し持っていた犯人に疑問を持ったコナンは、
次第に犯人像を特定して・・・。
コナンズヒント「12年前の事件」
親父も息子達もみなが可哀想に思える。浮気・金・信頼関係。そういった人間の悲しい部分。 事件の背景がドロドロしていて、せつない話だったが、そんな事件とかトリックとかは今回はかすんで見えた。眠りの小五郎も眠らなかった。 犯人もあがかずに素直に罪を認めた。そう、今回はなんといっても気付き始めた蘭につきる。先週の前編の冒頭がきっかけで始まったこの疑惑。 毎度のように刑事や小五郎達を真相に誘導するコナン。そんなコナンを見て疑う蘭。疑惑をもった蘭。そのまま来週のタイトルになる訳だが、 その心の葛藤とか、コナンの行動の観察が面白かった。ちょうど来週は400話という節目でもある。遂に蘭にバレるのか…。 新しい歴史が始まるのか…。こういった大筋をドキドキしながら楽しみたい為、原作を読むのは後回しにしている。 どうせ上手く誤魔化すんだと解ってはいても、どういった手を使うのか、疑惑は完全に晴れるのか、お楽しみは1週間後。
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第400話 疑惑を持った蘭
江戸川コナンの正体が工藤新一ではないかと疑う毛利蘭は、
車中でコナンが落とした携帯電話を隠し持った。
受信メールから自分が新一に出したメールを探し、
真意を確かめようとしたが、ロックがかかっていた。
4桁の暗証番号が解らず、苦戦している蘭は、
以前に新一と話していた事を思い出して、
何かの語呂合わせであると睨んだが・・・。
コナンズヒント「車のナンバー」
コナンズヒントの『車のナンバー』は4桁の数字の事だが、これは1万通りある携帯電話の暗証番号も同時に指している。 前回の事件は、この暗証番号が犯人像を掴む鍵でもあった。改めて前回の前後編は今回の前振り的な事件だなと感じた。その暗証番号を、 あれこれ推理する蘭が面白い。女の子らしいと言うか…、一生懸命と言うか…。全てはコナンの計画通りだった訳だが、ひねりすぎか。 蘭に気をきかせて蘭の誕生日でも良かったのにと思う。しかしそれじゃ今回の話は10分未満で終わってしまうし、 過去に新一が強盗を未然に防いだ回想シーンもいらなくなる。新一ファンへのサービスも必要だろう。ラストの蘭の台詞で、 その回想シーンが僅か半年前と判明。そりゃー9年間の放送中に、みんなが年をとってないんだから当然なのだが、それにしちゃー、 半年間で随分沢山の事件を解決したなと。半年と言やあ190日足らず。対して事件の数は・・・。かなりの無理があるが、 元々身体が小さくなること自体が無理難題だから『小さいことは気にせずにいこう』と思いましたとさ。
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第401話 宝石強盗現行犯(前編)
雨が降りしきる午後、帰宅途中の江戸川コナンと少年探偵団達は、
辺りの様子を伺いながら宝石店の前に佇む男を目撃した。
迷いながらも意を決っして宝石店に入っていく男。
不審に思ったコナン達はそのあとを追い…。
コナンズヒント「ブローチ」
傘をさすコナンと哀。いきなり雨降りの冒頭シーン。「6月に入ったから季節感を出しているんだな〜」 などと 悠長に思っていたが、 どうやらトリックに関係してるみたいだった。 なるほどなにも無意味に降らした雨ではなかった訳だ。 そして、しっかり次回のヒントにもなったようで。 毎週お楽しみの、ラストの「ネクストコナンズヒント」 今週の読み上げは哀が担当。 新鮮で突然で驚いた。 少年探偵団が活躍してる話だったので、 てっきり高木が言うものと予想していたら林原だった。 これがなかなか哀らしくていい感じだった。 さて本筋は、容疑者1人でトリックのみの謎。 動機も同じ会社の人間ということで想像がつく。 そのトリックは、飛び降りた犯人と、 落とした被害者の入れ替わりなのか…。 それとも、落ちたのはまんま被害者本人で、 犯人の罠に掛かったのか…。 コナン達が駆け寄って下を見るまでの、 僅かな時間で可能かどうかから考えると、 後者のようにも思えるが、ヘルメットの件と、 ブローチが無かった事から前者で決まりだろう。 屋上でコートの中にロープがチラリと見えたし。 あとは雨を待った理由と、濡れたベッドの意味。 他にも白い棒とトラックの移動も関係あるだろう。 予告で白鳥が言った『随分幸運に頼ったトリック』 トライアスロンも関わっていると思われる。 はてさて、どんな時間と空間の飛び越え方なのか。 次週の後編が楽しみだ。
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第402話 宝石強盗現行犯(後編)
コナンや高木刑事達が追いかけた宝石強盗犯が屋上から転落した。
ビルの下では、引っ越し屋のトラックが停車していた。
血を流し遺体となった強盗犯を見てしまった歩美、元太、光彦は、
自分達が屋上に追い詰めたから飛び降りたと自らを責めた。
そんな中、コナンは妙な違和感を抱き…。
コナンズヒント「雨」
前編(次回予告を含む)で、視聴者に対して、沢山の親切なヒントや伏線を見せていて、 すべてが納得できる状態での種明かしとなった後編。 コナンのトリック解明が鮮やかで面白かった。 あまりにも鮮やかすぎるのに、 何故刑事達が、 この小学1年生は普通じゃないと疑わないのか、 もういつもの事だし、それが当たり前となっていて、 完全に麻痺させられてるとしか思えない。 高木・佐藤・白鳥の3人の刑事の登場と、 前編の冒頭と後編の最後にちょっとしたエピソード。タイトルを本庁の刑事恋物語7にする程でもないが、 それに匹敵するような感じもした。 最後のオチまでは想像できず思わず笑ってしまった。 別にどうでもいいことだけど、 今回の放送を見てフッと沸いた疑問。 婦警の由美の苗字が思い出せない。 皆から下の名前で呼ばれる人ってタマに居るけど、 警察内で、しかも白鳥警部までもが苗字で呼ばない。 ひょっとして由美かおる?と思った自分が恥ずかしい。
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第403話 不思議な天使の館(前編)
放課後、帰宅しようとしていた探偵団の前に、
隣のクラスの女子生徒・松中ユリコが訪ねてきた。
ユリコが依頼してきた内容は、謎解きの手助けだった。
『荒ぶる牛』と呼ばれ巨万の富を得た相場師・伊勢川剛三は、
死ぬ間際に1つの謎を残しそれを解いた者に全財産を渡すと遺言した。
ユリコは剛三の遺産の相続権を持つ17番目の挑戦者だという。
コナンズヒント「荒ぶる牛」
まさに、いいところで終わった。先週の次回予告で見た緊迫のシーンで、つづく。よくある御馴染みのパターンではあるが、 あまりにも鮮やかなそれは心憎かった。今回の話は、珍しく殺人事件では無くて迷路探検。まだハッキリ事件が絡んでないか否かは解らないが、 時計と呼ばれる男の行動が怪しすぎて、何か事件性があるのでは?と疑わせる仕組み。宝探しを裏で操って、親族皆が見つける事が出来ず、 自分が財産を奪う。そんな想像も出来るが・・・。わざわざコナン達に加勢させた意味も理解に苦しむ。 さすがに少年探偵団がメインの話なので、随所に突っ込み所があったが、一番笑ったのは、コナンの「あぃつら誰も帰ってこねえなぁ」の台詞。 トイレに行くと行って抜けがけしてる4人を、コナンが寝室で謎解きに夢中になってて、全然気付かなかった事が面白かった。 ヒントあとの哀の「牛だらけね」も個人的にツボ。
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第404話 不思議な天使の館(後編)
コナン達は松中ユリコの依頼を受け、
謎解きの舞台となる剛三の建てた通称・天使の館を訪れた。
時計と名乗る男が提示した剛三の残した謎は、
『牛の角が消え尾が頭となる時、天使が舞い降りて笛を吹く…その調べこそ我が宝なり』
5つの建物からなるその敷地内には数多くの像や装飾品があった。
その中で牛や天使の像を見つけた探偵団達は…。
コナンズヒント「方角」
すごく綺麗にまとめすぎた最後に少々引きながらも、探偵団の結束の固さとか暗号の謎の解明過程とか天使の笛の意味など、 いろいろと楽しめた解決編。あれだけ怪しかった男が実は…もよくあるパターン。しかし結構いいヒントが前編に沢山あってバレバレで、 結局いい話だとは思うが意外性には欠けていたと思う。最後にグラサンとって美形というのもお約束。 ただ、部屋でハンカチを渡そうとしたのだけは予想外のことで、ちょっと心憎い演出だと感じた。 誰も殺されず事件として成立しなかった宝探しのお話。コナン達少年探偵団の事を事前に調べ上げたり、 哀やコナンの子供離れした行動や言動に興味をもったり、裏社会にも顔が利く荒ぶる牛の側近だからもしや…、 などと随分と遠いトコまで想像したが、なんの発展もないまま終了。そのあたりも含めてかなり構えて見てたせいもあるが、 やっぱり綺麗にまとまり過ぎていて少々物足りなかった。
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第405話 救急車を呼びに行った男
ある朝、日課のジョギング中だった売れないお笑いタレント広松広は、
自宅アパート付近の道で倒れている男性を発見した。
頭から血を流しているのを見て驚いた広松は、
近くの電話ボックスに駆け込み救急車を呼んだ。
しかし、なかなか到着しない救急車。
広松は現場を離れ、駅前にある消防署へ走って行った。
コナンズヒント「Vサイン」
そんな理由で人を殺すのか? 疑問に感じるところ。殺す動機の面では、全く納得いかないが、 死体のVサインと笑顔を説明するには、この設定と展開にせざるえをえなかったといった感じだ。これが『普通の刑事ドラマ』だと、 ふとしたはずみに誤って死んじゃった・・・に、なるんだろうけど、コナンの場合は加害者には必ず一瞬殺意がよぎる。高い所でもみ合ったり、 倒れた所に硬い物があったり、「殺すつもりは無かったんです〜」には絶対ならない。 この辺はこの番組では、ずっと一貫している。 何故一貫しているか。憎しみは殺意しか産まない。だから人を憎むのはよしましょうというメッセージか。又は、 人は簡単にふとしたはずみでは死なないというリアリティを追求しているからなのか。それとも、ただ単に俺の考えすぎなのだろうか。 ヒント後の高木刑事から元太への変身?は面白かった。そして次週から大好きな服部平次が3部作で登場! 楽しみ♪
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第406話 コナン平次の推理マジック(仕掛編)
ある日コナンと蘭は、夏休みを利用し東京へ来た服部平次と遠山和葉の四人で、
最近女性に大人気の若手マジシャン星河童吾のマジックショーを見物にやってきた。
水中脱出のマジックの演出がきっかけで、コナン達は主役の星河童吾と、
星河と同じ師匠を持つ人気マジシャンの範田力と姫宮展子の三人と知り合った。

現代を代表する三人のマジシャンの師匠はMr.正影。
10年前に姿をくらまし、それからずっと行方不明となっている謎多きマジシャン。
思い出深い師匠Mr.正影の家を久しぶりに訪れる予定だった三人に、
コナン達4人は同行することになった。
コナンズヒント「手品のネタ」
去年の年末以来、半年ぶりの登場となった大阪カップル。 大好きな服部平次が、3話連続で見れるのが嬉しい。 平次とコナンのやりとりは、やっぱり楽しい。 2人の会話は、まさに長年の名コンビといった感じで、 年に1〜2回しか合流しない間柄とは、とても思えない。 背後から目を隠し「誰だ?」ってやるのをは久々に見た。 すごい再会の仕方だ。まるで昔の恋人同士の様で笑えた。 マジックのタネを冷めた目で語る2人が面白かった。 この2人にかかればどんな手品も見破れそうな気がする。 話は犠牲者の死体を発見したところで、次週へつづく。 お待ちかねの平次とコナンの共同推理が楽しめそうだ。 それにしても、平次が野球帽をかぶってないのが残念。 やる気になった時に、平次が帽子をかぶり直す姿。 どうやら今回は拝めないみたいだ。
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第407話 コナン平次の推理マジック(館編)
正影邸の2階の廊下で、星河と蘭と和葉は姫宮の遺体を発見した。
星河が正影の部屋から警察に電話を入れている時、
コナンはその部屋の窓が開いている事に気が付いた。
更には、遺体の横の資料倉庫が何者かに荒らされた形跡が残っていた。
資料庫には正影のオリジナルマジックのネタ帳、正影ノートがあるという。

調べにやってきた目暮警部は、その正影ノートを奪いにきた犯人が、
姫宮に姿を見られ殺害に及んだと推理するが…。
その後、正影の妻・満里の証言では、
正影にマジックを盗まれたと怒る人物が5年前に家に来たという。
コナンと平次は5年前の人物を探る為にアルバムの確認を始めた。
コナンズヒント「狭い廊下」
停電が起こって、電気が付いたら死体が現れる。 手品のからくりを利用した犯行に加えて、 過去に訊ねて来た怪しい男の存在もちらつき。 おまけに10年前に失踪した正影の行方も未だ不明。 事件背景自体は、好きな部類でものすごく面白く、 トリックにも犯人の動機にも、おおいに期待が膨らむ。 しかし、サッカー中継の為、解決編は2週間後。 1週空くのが非常に残念でならない。 今回からEDが竹井詩織里の『世界止めて』に変更。 しっとりタイプで、蘭の沢山の表情が見れる仕様。 新一ファンにもしっかりサービスしていて、いい感じ。 最後のコナンのニヤリが少し鼻につくけど、 そこはご愛嬌。でも全体を通じてやっぱり前回の、 ジューンブライドの方が良かったなとは思う。 大好きな平次に関しては、まだいいトコロ無し。 それでもしっかりギャグは色々とかましてくれている。 相変わらず、コナンや和葉とのやりとりは楽しいし、 事件の概要を警察に語る口調にも聞き惚れてしまった。 ネクストコナンズヒント後の漫才も面白かった。 平次の名コント発言に対するコナンの突っ込みも絶妙。
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第408話 コナン平次の推理マジック(解決編)
コナンと平次は、若い頃の範田達が写る写真を見て何かに気付いた。
一方、庭を調べていた千葉刑事は、植え込みの枝が数本折れている事に気付き、
その周りにいくつかの足跡を発見した。
犯人は姫宮の遺体を廊下に置き、正影の部屋の窓から飛び降り逃亡したと睨み、
付近の聞き込み捜査を指示する目暮警部。

その時、コナンと平次は窓ガラスに映った自分たちの顔を見て、
ある可能性が頭に浮かんだ。
しばらく窓ガラスを見つめていた平次は、
姫宮を撲殺した犯人が誰かわかったと目暮警部に告げると…。
コナンズヒント「影」
単純だけど、面白いトリックだった。 招いた客を驚かせる手品をやる為の細工が施された家。 その師匠宅で、弟子が突然の殺意の次に頭に浮かんだものは、 師匠のマジックを利用して、外部犯に見せかける事。 犯行動機自体も、かなりせつないものであるが、 それ以上に、尊敬する師匠の手品のタネを、 自分の罪を隠す為に使用した事が哀れだ。 平次の言葉、「マジシャンやのうても失格や!」が、 エンディング前に強く響いて、悲しい結末に余韻を残した。 そして、ラストの和葉に対する平次の『子分』発言。 途中にしっかり伏線を引いておいて、しっかり最後に落とす。 いつもどうりの平次と和葉の口喧嘩が微笑ましい。 この辺の楽しませ方は、平次登場回ならではのものだし、 毎度鮮やかな平次の謎解き演説には聞き惚れてしまう。 大好きな服部平次の魅力をたっぷり堪能できた3部作だった。 まさに『名探偵コナン』の、メリハリの『ハリ』の部分。 またしばらくご無沙汰するのは非常に残念だが、 今度出る時を楽しみに待ちたいと思う。
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第409話 同時進行舞台と誘拐(前編)
ある日、コナンと歩美、元太、光彦の少年探偵団達は、
以前知り合った伊東玉之助が座長を務める旅芝居一座の特別公演に、
役者として出演することになり米花シアターで芝居の稽古をしていた。
コナン達の特別公演とは別の、本舞台の演目は「竹取物語」で、
玉之助は帝役で、かぐや姫役を演じるのは片岡れんげだった。

練習中に片岡コンツェルン会長片岡半四郎と秘書の大貫宗一が現れた。
れんげの父親である片岡半四郎は、
半年前に家出していたれんげを強引に連れ帰ってしまった。
玉之助は見学に来ていた蘭を、れんげが戻るまでの代役に抜擢し…。
コナンズヒント「竹取物語」
このタイトル。『同時進行舞台』って何?と思っていた。 予告でコナンが時代劇やっててヒントが竹取物語だから、 同時に進行する舞台なのかな?と、勝手に想像していた。 なんの事は無い。『同時進行』の部分で一旦区切って、 『舞台』と『誘拐』が同時に進行するといったもの。 今回の脚本を担当した宮下隼一氏は、 以前にも、役者一座が街に来る話を書いていて、 その回『旅芝居一座殺人事件』は、実に7年前の放送。 その作品には、玉之介とめぐみしか出ていなかった。 当時の映像とかが、回想シーンで出てこなかったのは、 あまりにも絵のギャップがあるからだろうか。 小五郎の白雪姫発言や、歩美のヤキモチは面白かった。 久々登場の園子の明るさもなんだか懐かしく楽しかった。 さて、ネットの脅迫状が1時間前に届いた事から、 座員達には時間的に犯行が難しいので、 必然的に怪しいのは、秘書の大貫かなと思える。 解らないのは、撮影者が何故撮影中に一時停止して、 自らカーテンを閉めなかったのか?というところ。別に自分が歩み寄って閉めた方が早いのにと思う。 単に、狂言誘拐を説明する為だけだとしたら安直すぎる。
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第410話 同時進行舞台と誘拐(後編)
れんげが誘拐された。片岡邸のパソコンに映像が配信された。
映像には倉庫で猿ぐつわをされ、縛られた状態のれんげの姿。
そして、身代金1億5千万円を要求する文字。
コナンは、れんげの誘拐が狂言と推理し監禁場所を突き止めるが、
そこにれんげの姿はなかった。れんげは本当に誘拐されらしい。

米花シアターでは、玉之助一座の舞台「かぐや姫」が公演初日を迎え、
蘭はれんげの代役として舞台に立つ事に。
いっぽうコナンは、1時間半後のクライマックスまでに、
主役のれんげを見つけ出そうと探偵団達とれんげのあしどりを追った。
コナンズヒント「犯人からの電話」
コナンではよくある、犯人がバレバレのパターン。 それ自体は別に問題ない。犯人当てがメインで無くても、 トリックや、それを暴く過程が面白ければ、楽しめる。 しかし今回はそれもなんか疑問だらけで、いまひとつ。 結局、監禁場所を見付けて、公演時間内に舞台に戻る。 そのぎりぎりの展開のみが見せ所だったのかなと感じた。 脅迫状が届いたのは1時間前だったが、 脅迫状の映像は、その日に撮影されたものではない。 それが窓の外の映像によって明るみにさらされた訳だが、 窓を開けてたシーンを消さず送ったのは、絶対おかしい。 結局それが狂言を露呈した訳だし、蜘蛛の巣に関しても、 先週の放送時に感じた、何故犯人自らが歩み寄って、 カーテンを閉めなかったかの説明もされていなかった。 それじゃ被害者の頭に蜘蛛の巣を付ける為だけみたいだ。 脅迫状をきちんとチェックしなかった、まぬけな犯人は、 遂には誘拐を手伝ったと簡単に口を滑らす始末で興醒め。 そんな御粗末な事件だった今回の前後編の救いどころは、 事件解決後の、芝居のラストシーンくらいかもしれない。 要するに、それが描きたかったんだろうが、もう少し事件や細かい部分も練って欲しかったなと思った。 以上、好きなコナン故の愛ある批判という事で・・・。
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