第371話 物言わぬ航路(前編) 小五郎はTV番組の対談企画で、沖縄に行く事になった。 相手は気難しい性格で有名なプロ野球チーム・ジャガーズのセーブ王の投手・能勢利三。 対談は3人で行われる予定。小五郎と能勢の他にもう1人、 能勢とかつてチームメイトだったスポーツタレントの本山正治も参加。 その話を聞いた蘭とコナンは急遽、小五郎に同行し沖縄に行く事に。 ところが対談当日の朝、自主トレ中の能勢が死体となって発見された。 第一発見者は、小五郎達と、空港で合流した本山とテレビ局員の5人。 対談場所のホテルへ向かう途中の道端に倒れていた。 能勢が倒れているのを見て警察を呼ぼうとした本山に、疑いを向けるコナンだが・・・。 コナンズヒント「テニスボール」 |
第372話 物言わぬ航路(後編) 能勢を殺害したのは本山だと睨んだコナンだったが、 本山は死亡推定時刻、宮崎から沖縄に向かう機中に居たと証言。 確かに昨晩、本山は宮崎でTVの生番組に出演していた。 そして宮崎のホテルから夜、能勢に電話している事が確認された。 コナンは、本山が宮崎のホテルの部屋の鍵を持っていた事と、 テレビ局員が混んでる道を避け裏道を通り遠回りした事から、 時刻表を確認し、犯人は本山に間違い無いと確信した。 本山に対し証拠を浮かび上がらせるように罠をはる。 コナンズヒント「時刻表」 場面が変わるごとに画面下部に時刻や場所のテロップ。このおなじみの演出はかなり大好きだ。(名探偵コナンでは珍しい)豊臣秀吉に擬えたカタルシスも、ありきたりだが良い。犯人の犯行を事前に視聴者に見せておいて、全てタネを明かしたとみせかけて、のちにアリバイトリックを提示する手法もめちゃくちゃ好きだ。後編のコナンズヒントの時刻表も、期待を膨らませるには絶好なアイテムだった。前編の沖縄に向かう飛行機の中のテニスボール。蘭が野球選手にサインを書いてもらうのに、わざわざとんでも無い、この前編のコナンズヒントのテニスボールを用意した事がそもそも怪しい伏線。そして空港で本山と合流した時、コナンが不思議な顔を見せたのもサービス満点。解かり易く創られていたのでストレス無く見れた。そしてビックリしたのは眠らなかったおっちゃん。しっかりとコナン君のわざとらしいヒントに気付き、起きたまま事件を解決した。その珍しい展開(過去にも数回あったが)に感動した。 |
第373話 猛毒蜘蛛の罠 廃墟の屋敷前に3人の不審人物を発見した江戸川コナンと灰原哀。 雑誌の取材で毒蜘蛛を撮影していた3人の中に、 光彦の知り合いである大学で蜘蛛を研究している助教授がいた。 その後、教授との取材の為、携帯電話を掛けた1人が異変に驚く。 教授が電話の向こうで毒蜘蛛に噛まれたらしい。 急いで研究所に駆けつけたコナン達だったが時遅く既に教授は死亡。 更に教授を噛んだクロゴケ蜘蛛の血清が無くなっている事が判明した。 コナンズヒント「電話」 毒蜘蛛を使い事故死に見せかけようとした犯人。あまりにも証拠が残りすぎるトリックにがっくし。そもそも所轄では無く警視庁の警部が初めに来る事があれだが、そこはそれこの番組なので大目に見るとして、その警視庁の警部が毎度の事ながら小学1年生にあれれと言われるまで、受話器の異変や、着信記録や、肝心の蜘蛛自体について詳しく調べていないところが情けない。まぁそれがないとコナンは活躍出来ないので仕方ないんだけど。なんにせよ事前にどっかから電話がかかってきたらどうすんねんという、実にあさはかなトリックが用意された事が残念だった。糸川助教授が付け爪を拾ったシーンを見せなかったのも不親切。まぁそれで全てバレてしまうんだけど、何かを拾う仕草位は見せて欲しかった。見せなかった事が灰原を登場させた必要性でもあるんだけど、結局探偵団も灰原も別に居なくても・・・。まぁ不満が残る回ってのもタマにはあるもので、次回に期待。 |
第374話 星と煙草の暗号(前編) 天体観測をする為、山奥のペンションにやって来た探偵団と阿笠博士。 そこでコナン達は、ペンションオーナーの天土陸司の他に、 招待されてきた3人の客、野之宮悦子・御上平八・二川肇に出会った。 そして、星を見に近くの丘へ行ったところ、白骨化した遺体を発見。 しかもその手には、6本の煙草のダイイングメッセージが残されていた。 警察に連絡を試んだが携帯の電波は届かず電話を借りようとしたところ、 電話線は抜かれており、そのうえ、 麓へ下りようにも車のタイヤがみなパンクさせられていた。 コナンズヒント「タバコ」 |
第375話 星と煙草の暗号(後編) 山奥のペンションで発見した白骨死体のそばにあった、 ダイイングメッセージらしき6本のタバコを推理するコナン達。 しかしその夜、またもや現場近くで二川肇の死体が発見される。 手には今度は7本のタバコがあった。 その煙草の1本と煙草ケースと遺体の指に付いた血を見つけたコナン。 遺書には二川が、先の白骨死体の犯人だと記されていたが、 現場の状態から自殺では無いと推理したコナンは、 残る2人の客の持ち物や、被害者の部屋を調べ始めた。 コナンズヒント「イニシャル」 9月6より実に49日間ぶりのご無沙汰となった放送。もう禁断症状寸前だったので、腰を据えてしっかり堪能した。久しぶりのレギュラー放送は、少年探偵団が灰原を加えフルメンバーで登場し、ダイイングメッセージ有り、死体偽造有り、連絡や下山の手段を絶たれての山荘閉じ込められ状態で、いい所で後編に続くといった、本格王道の名探偵コナン。久々の放送に大満足。長くおあずけをくらっていた分だけ、充実感ひとしお。 |
第376話 タイムリミットは15時! 貯水湖にほど近い川沿いのキャンプ場へやってきたコナン、阿笠博士、蘭、少年探偵団達。 さっそくテントを完成させたところで、読書で徹夜明けの蘭は眠気に勝てず仮眠する事に。 だが、みんながカレーを作っている隙に、テントにいた蘭が何者かに誘拐されてしまった。 コナンは自分達がテントを張る前に居たカップルの会話や行動を思い出し推理を始める。 その頃、近くで車の転落事故が発生。運転手の男は死亡。 その男の靴から、蘭を誘拐した者に間違い無いと断定。 しかし、転落現場付近で蘭の姿は見つからなかった。 コナンズヒント「テント」 証拠を押さえられ、言い逃れ出来ず自白した犯人。しかし、さらわれた蘭は発見されていない。犯人さえ捕まえたらOKなのか。「さぁいこうか・・・」と、犯人を逮捕し、とっとと署に戻った刑事達。おいおい蘭を探さんのかい! そんな考えられない警察の職務怠慢にビックリした。しかしラストの救出劇は、なかなかのスリルで面白かった。そして、エンディング変更。ガーネットクロー独特の雰囲気に、コナンのせつない寄りの絵が上手くマッチ。平次や優作まで登場してるところがすごい。 |
第377話 桃太郎謎解きツアー(前編) 阿笠博士に連れられて、少年探偵団達は岡山に着ていた。 倉敷・吉備路をめぐる歴史の勉強を兼ねた週末旅行。 そこで、名前が桃太郎に関係している5人に出会う。 やがて桃・鬼・犬・猿・雉の絵が書かれた封筒を発見する。 中には暗号が記されていた。早速、暗号を解きにかかる少年探偵団達。 2個の暗号を解き、タイムカプセルを発見した。 その中には、5人の昔の宝物と同級生に寄せたメッセージを記した紙が入っていた。 3つ目の暗号の場所にたどり着いたコナン達の目の前に、乾聖子の死体が・・・。 そして手元には『O』『N』『I』の文字。 その文字から、警察は鬼貫を犯人だと睨み、事情聴取を開始した。 コナンズヒント「鏡像」 |
第378話 桃太郎謎解きツアー(後編) 先に発見された3つのタイムカプセル以外の2つに真実が隠されていると睨んだコナン。 既に燃やされた暗号だが、円谷光彦が全文書き記していた。 早速暗号を解いて、その場所へと向かうコナン達。 4つ目の暗号の場所に埋められていたタイムカプセルの中には、 『俊也君、安らかに眠ってね』と記された紙が入っていた。 5人の15年前の同級生の交通事故に秘密がかくされている。 コナンはそう睨んで捜査を進めた。 そして5つ目のタイムカプセルには、 今までとは違う暗号メッセージが入っていた。それを読んだコナンは…。 コナンズヒント「左利き」 毎度の事ながら、しょっちゅう気軽に旅行にいけて羨ましなーといった内容。この際、灰原が出て無い事には目をつぶろう。500系新幹線、山陽本線、岡山・倉敷の美しい景観とか、歴史背景や旅情溢れる前半の描写には喜ぶ。しかし動機や人物背景も乏しく、『O』『N』『I』の文字の謎はコナンズヒントがやさしすぎた為、簡単に解かりややがっかり。『心の中の鬼』といった、予想通りの言い回しも出てきて、少々がっかり。だけど5枚の暗号解読や、旅情感等のお楽しみ部分は及第点。主にタイムカプセルが埋められた所在を示す暗号解読がメインで、JRのミステリーツアーに導入されたストーリーという事で、実際ツアーに行ってれば何倍も楽しめたであろう作品。なので、行ってなくてこれだけ楽しめれば充分か・・・。お話はそこそこだったけど、前後編共に、コナンズヒント後のショートコントの元太が最高。桃の次に竹が出てくるとは思わなかった。元太はやっぱ面白い。 |
第379話 秘湯雪闇振袖事件(前編) 雪が降り積もる琴屋旅館に静養しにきたコナンと蘭と小五郎。 そこでコナン達は、ニチウリテレビのプロデューサーと大学館出版の編集員、 そして各方面で活躍する4人の女性と知り合った。 その中の一人、恋愛小説家の恵理に村を案内してもらう途中、 この地方に伝わる振袖般若の民話を聞かされた。 その夜、2人の女性が胸を一突きされて殺される事件がおこった。 しかも振袖般若の伝説にそっくりな状況で発見された。 コナンズヒント「露天風呂」 |
第380話 秘湯雪闇振袖事件(後編) 琴屋旅館に静養しにきたコナン達は、密室連続殺人事件に遭遇した。 そのうえ、この地方に伝わる振袖般若の伝説にそっくりな状況。 警察の検死報告では、2人を殺害した凶器は御神刀と判明したが、 指紋は発見されなかった。動機がありそうな容疑者は1人。 だが密室の謎が解けず、逮捕する事が出来ない。 その後、旅館で何気なくテレビを見ていたコナンは、 ある推理をひらめき、やがて密室の謎を解く鍵をみつけだした。 コナンズヒント「帯」 雪が降り積もる温泉宿。そこには怖い伝説があるものの、前半は情緒たっぷりな風景と浴場やお食事の情景。そういや最近行ってないから、また温泉旅行に行きたくなった。そう思いながらゆったりみてたら、後半では本格的に密室連続殺人事件が発生。容疑者も選定されないまま後編に続く。伝説に擬えた殺人と、密室性と、クローズド・サークル(限定された空間)と、連続殺人。ミステリーの手法を、ふんだんに取り入れたオリジナル作に喜ぶ。かなり後編に期待を抱かせる内容で面白かった。深雪の足跡のトリックは、単純でありきたりのもの。おっちゃんの言う通り、トリックなんてえてしてそんなもんだろう。もう1つの、凍らせて温泉に落っことすほうのは、なかなか面白い仕組みだな〜と思った。動機がある(表面上)のは1人だけで、関係なさそうな人が、実は深い関係あったってのは、少々卑怯な気もするけど、今回は犯人を推理させるのでは無く、密室トリックと、時間差の仕掛けがメインなので良しとしよう。最後のコナンが仕掛けた罠には、さすが名探偵やなと感心した。 |
第381話 どっちの推理ショー(前編) 小五郎の探偵事務所にやってきた服部平次と遠山和葉。 コナン達を再び大阪へ招待しようとスケジュールの相談に来たという。 だが、甲子園の決勝と宝塚のチケットがある日が同じ日の為もめてしまう。 小五郎の提案で、目暮警部から頼まれていた殺人事件を、 見事に解決したほうのお勧め場所へ行くことに。蘭と小五郎が和葉に強力。 現場の玩具製作所へやってきた5人は早速捜査を始めるが、 平次の推理が進むなか、遺体の周りに転がっていた積み木に注目がいく。 その4つには、それぞれこぼれたインクと被害者の指紋がついていた。 コナンズヒント「4つの積木」 |
第382話 どっちの推理ショー(後編) 現場に残された「お」「も」「ち」「や」の4つの積み木。 そのダイイングメッセージを元に、コナン達は4人の容疑者に接近する。 4人ともが、被害者とはもめていたようで動機がある。 そのうえ遺体の発見もこの4人だ。しかも犯行時のアリバイが皆、無い。 必死に、ダイイングメッセージの謎を解こうとする和葉を見ていた平次は、 さりげなく和葉にヒントを送り、自分で犯人を当てる事を放棄した。 和葉は、なんとか平次のヒントを活かしてダイイングメッセージの謎を解いた。 その頃コナンと平次は被害者の部屋のある違和感に気付き・・・。 コナンズヒント「カレンダー」 このところ頻繁に続いているダイイングメッセージ有りの事件。そんな事件の内容うんぬんよりも、とにかく『平次アンド和葉』の登場が嬉しい。やっはり服部が出てる話は面白いし、和葉とコンビを組めば最高だ。前半の「どっちも兵庫県じゃねえか」のツッコミは、関西圏の視聴者なら誰もがコナンより先にテレビに向かって言った筈だ。服部の「警察でも解かる事」発言に大笑い。成り行き上とはいえ、コナンを味方につけた平次はさすが。平次は好きなキャラで 宝塚より甲子園の方が好きなので、本来なら服部側を応援するところだが、なんだか和葉の涙が気になった。後編が、冒頭のコナンが左文字の下巻を想う気持ち同様に、気になった。そして後編。推理を話し出したら止まらない。和葉を勝たせようと、ヒントだけを投げるつもりが、ついつい論理だてて話すうちに、とうとう最後の答まで全力投球し、かっこよくきめてしまった平次。そんな、おっちょこちょいなとこも、平次の魅力とも言えるし、事件を解いた時のキラキラした顔は、和葉が言う様に、本当にかっこいい。やっぱり服部平次は最高のキャラクター。来週は2時間たっぷり平次の活躍が見れると思うと、楽しみでしょうがない。事件にしても、卓上の違和感や暗号トリックもなかなか面白かった。容疑者の収集癖を前編で 明かさなかった事と、コナンズヒントがカレンダーというのは、ちと不親切な気もするが、よくできた話だった。 |
第383話 甲子園の奇跡! 見えない悪魔と負けず嫌い コナン、蘭、和葉、平次、そして小五郎の5人が、 夏の高校野球決勝を観戦に、阪神甲子園球場へとやってきた。 試合観戦中、コナン達の席に忘れさられた携帯電話が鳴った。 気が付いて電話に出たら、場内の何処かに爆弾を仕掛けたという男の声。 球児たちの活躍に沸く5万人の観客で埋め尽くされた球場。 その広い球場の中で、コナンたちは見えない犯人の指示に従い、 携帯に送られた暗号メールを解きそれが示す場所にある2つ目の携帯を探す。 そして見つけ出した2つ目の携帯には、3つ目の携帯の場所を示す暗号が・・・。 コナンズヒント「永久欠番」 普段の4回分の長さである2時間。とにかく、一番のお気に入りのキャラが出ているので、それ以上の贅沢な事は言わない。季節外れの夏の高校野球ってのも、ちょっと間延びさせてる感じがするのも、このさいまったく問題では無い。毎年恒例だったお正月SPがなくなった代わりなのか、前倒しでクリスマススペシャルとして放送された。今回のスペシャル専用に、新たな絵でオープニングとエンディングが用意されてたのが嬉しかった。身近で大好きな甲子園が舞台であることも嬉しかった。そして何より服部平次を2時間たっぷり堪能できて嬉しかった。但し、年末年始を挟んで、向こう一ヶ月近くも、放送がお休みなのは残念。まぁ〜もう慣れてはきたけれど、1月中旬には禁断症状がでてないか心配だ。 |
名探偵コナン371話〜383話
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